オリンパス株式会社

“内製型”セルフ・キャリアドックがもたらす企業変化

取組背景

近年、多くの企業で「従業員の主体的なキャリア形成」が課題としてあげられています。
厚生労働省が推進する「セルフ・キャリアドック」はその有効な手段とされていますが、実際に導入しても「相談件数が伸びない」「効果が見えにくい」といった声が少なくありません。
キャリア支援の仕組みを整えても、社員が活用しなければ意味がない――。
オリンパス様はセルフ・キャリアドックの完全内製化に挑戦し、“実践として機能するキャリア支援”に取り組みました。
内製化に取り組む中で、特にキャリアコンサルタントの育成、スキルの向上に関する課題が明らかになったため、リクルートキャリアコンサルティングが年に1回、キャリアコンサルタント向けの研修を企画、提供させていただくことになりました。

成果

◆3年間で社員の約1割がキャリアカウンセリングを受け、キャリア研修の受講率は各世代で50%超に達しました。
アンケートでは「自分のキャリアを主体的に考えるきっかけになった」との声が多数。
特にジョブ型人事制度への移行期にあたったこともあり、社員の不安や悩みに寄り添う支援の重要性が再認識されました。
◆企業内キャリアコンサルタント自身にも変化が見られました。
相談者の話を「フラットに聴く」姿勢の深化と「真意を引き出す」力の向上
会社の制度や組織・職種についての理解の拡大
同僚のキャリアコンサルタント同士のつながりの強化

施策

キャリアカウンセリングやキャリア研修のすべてを、HR所属の社員が自ら設計・運営

国家資格を有し、キャリアコンサルティングや研修企画を行うことができる熱意のある人材の中から、HRで担当している自分の業務に加えて、設計・運営を行う時間を取れる人が自ら手を挙げて参画

年齢別(30・40・50代)にe-learning+オンライン集合研修を組み合わせ、希望者にはキャリアコンサルタントとの1対1面談を提供

上司承認不要・業務時間内受講可とするなど、社員が安心して参加できる環境を整備したことも特徴

キャリアコンサルタント同士が互いに研鑽し合う場を設け、継続的なスキルアップと支援体制の強化

~従業員を支援するキャリアコンサルタントの育成には、プロの客観的なアドバイスが必要と考え、リクルートキャリアコンサルティングの研修を導入~

研修プログラムはオーダーメイド。毎年、課題感のある面談テーマを題材に、ロールプレイングを中心とした実践的なトレーニングを実施。
キャリアコンサルタント一人ひとりが、日頃の面談を振り返り、必要な面談スキルや知識を習得する成長機会として活用。

今後に向けて

まだ機会活用していない従業員への働きかけ

セルフ・キャリアドックの立上げからこれまで、研修もキャリアカウンセリングも一貫して手挙げ制で実施。
自分にはまだ必要ないと思っていたり、目の前の業務が忙しくてキャリアを考える時間を十分に取れていなかったりしている従業員にリーチしていきたい。
そのためにも、積極的に情報発信し、ワークショップやセミナーなど、キャリアに関する有益な機会を拡充して時には対象者必須のラーニング機会にしていく。

メンバーのキャリア支援者である上司の支援強化

メンバーのキャリア開発において、上司の影響は大きい。
まず上司自らが主体的にキャリアを考え、そしてメンバーに対しても適切な関わりでキャリア支援を行い、自律的な組織をつくりあげていく。この循環を生むために、これからはさらに上司向け施策をブラッシュアップしていきたい。

会社名
オリンパス株式会社
業種
精密機器
URL
https://www.olympus.co.jp/